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2023.08.16 CRAFEAT
20年ほど前に、義理の両親(要するにつれあいのご両親)に
輪島塗のお椀を贈ったことがあって、
その際、つれあいといろいろ見て選んだのだけれど、
そのなかに、デザインはとてもシンプルだけど、
手にしてみると、
まるでその手に吸い付くかのようにしっくりきたお椀があって
結局そのお椀を贈ることにしました。

そのとき、自分たち用にもほしくてしかたなかったのだけれど、
さすがにまだ早すぎるというか、分不相応に思えて、
そのときは思いとどまったのでした。

それから時が流れて、
「もうそろそろいいかな」と思えるようになったので、
香林坊・片町界隈で輪島塗のお椀を探してみました。

前はそういうお店が大通り沿いに何軒もあったのに、
今回調べてみると、大通り沿いに2軒、飲み屋街の木倉町に1軒の
3軒しかありませんでした。

で、まずは大通り沿いの2軒に行き、
実際にいくつか手に取らせていただきましたが、
どれもしっくりくるものがなく、
結局買わずに店を後にしました。

で、店を出て、
「やっぱり感覚って年を取ると鈍くなるのかなぁ(^^;。」
なんてハナシをしながら、
せっかくなので木倉町のお店も訪ねてみると…

00004210.jpg
どう見ても居酒屋さんです(^^;。

で、いちおう店頭をのぞいてみると、
漆器やらなんやらがいろいろ並んでいて、
値も付いていたので、とりあえず売ってはいるようでした。

なので、
「すいません…食事じゃないんですけど…
 お椀さわらせてもらってもいいですか?」

00004208.jpg
というわけで、画像のお椀を手にしてみました。
で、しばらくすると…

!!!

まるで手に吸い付くような、20年前のあの感触そのものです(^^)。
つれあいと顔を見合わせて「これ、これだよね!」
(ちなみに、あとで聞いたところによると、
 つれあいは手にした瞬間すぐにわかったそうです(^^;。)

で、この器を作っている田谷漆器店は輪島にあること、
受注生産なので3か月ほどかかること、
現地に行っても器をさわらせてもらえるかどうかはわからないこと、
などいろいろ話を聞いて、
「じゃ、これ買います」。

00004209.jpg
お椀は店頭の黒、朱と、画像の溜塗の3種類あるとのことで、
黒と朱でもよかったのですが、
結局、使っていくうちに色合いが変わっていくのを楽しめる
溜塗を2つ買うことにしました。

今回、金沢に来たいちばんの目的は、
「記念にあのお椀を買うこと」
だったので、
それがかなってとても満足です(^^)。

それにしても、手に吸い付くようなあの感触が、
田谷漆器店独自のものなのか、
それとも同店を含む一部の工房のみに伝わる技法なのかは
正直よくわかりませんが、
いずれにしても、偶然にも恵まれ、
あのお椀にふたたび出会うことができてよかったです(^^)。
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