30日、国土交通省が九州新幹線長崎ルートの
武雄温泉-新鳥栖間約50kmの整備方法の比較検討結果を公表しました。
なお、武雄温泉-長崎間66kmはフル規格で現在整備中で、
2022年度開業予定です。

比較は、
①フリーゲージトレイン、②ミニ新幹線(ⅰ単線並列、ⅱ複線三線軌)、③フル規格
の3方式の比較で、
A整備費用、B開業見込、C所要時間、D収支改善効果
などを比較しています。

その主な結果は、
A:①1,400億円※②ⅰ1,700億円ⅱ2,600億円③6,000億円
  ※博多駅新幹線ホームのみ使用の場合。在来線ホーム併用時は800億円
B:①2027年度②ⅰ2032年度ⅱ2036年度③2034年度
C(長崎-博多間):①1時間20分②ⅰ同左ⅱ1時間14分③51分
            (参考)部分開業時 1時間22分
D(年平均);①△20億円②ⅰ9億円ⅱ2億円③88億円
とのことです。

基本的に整備新幹線の建設費は
JR九州からの貸付料を充当した残りを
国2:地方1の割合で負担することになっています。
武雄温泉-新鳥栖間の地方はすなわち佐賀県なので、
単純化のために貸付料を無視して考えると、
佐賀県の負担額は470億円~2,000億円になります。
交付税措置があるので仮に半分になるとしても、
230億円~1,000億円も負担することになります。

これは、時間短縮効果も含めほとんどメリットがない佐賀県にとって、
とても受け入れられそうにありません。
それでも、佐賀県はこれまで隣県への配慮等から
フリーゲージトレインでの整備には同意していましたが、
技術的困難およびJR九州の導入拒否、そして今回の収支検討結果で、
フリーゲージトレインが採用される可能性は
事実上なくなりました。
このため、今後、
武雄温泉-新鳥栖間の整備方式の決定には
困難が予想されます。

個人的には、
博多-長崎間を乗り換えなしで結ぶことに重点を置いて、
次のようにすればよいのではないかと思います。

①長崎-武雄温泉間の規格を変更し、
複線三線軌フル規格で建設して
当面従来の在来線車両で博多-長崎間を直通運転する。
②武雄温泉-新鳥栖間は標準軌・狭軌単線並列で整備する。
ただし標準軌側の建築定規はフルサイズに拡幅し、
フルサイズ車両で新在直通運転を行う。
その際、フリーゲージトレインによる整備費用との差額の地方負担分は、
佐賀県に代わり長崎県が負担する。

ちょっと突飛な案ではありますが、
今回の国土交通省の報告を見る限り、
これくらいのことはやらないと、
武雄温泉-新鳥栖間の整備は
前に進まないような気がしました。
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